【コンクリート中性化試験】

コンクリート打設時のコンクリートはセメントと水の水和反応によって作られた水酸化カルシウムにより強いアルカリ性(pH※12以上)ですが、建築直後から築数年~数十年経った建物は打設時の施工不良や経年劣化・酸性雨・排気ガス・スモッグ・塩分等の影響で年月とともに表面から徐々に中性化が進んでいきます。

コンクリートの中性化試験は
既存鉄筋コンクリート造の中性化がどの程度、進行しているか測定する試験です。
採取したコンクリートコアピース中性化試験体にJIS A 1152 (コンクリート中の中性化深さの測定方法)に規定されているフェノールフタレイン溶液を噴霧し着色していない部分の深さを中性化深さとして測定します。
中性化試験により、コンクリートの劣化時期を想定することができ、爆裂露筋防止対策が可能となります。

赤紫色:中性化していない部分
着色していない部分:中性化している部分