【特定建築物定期点検】

■特定建築物定期点検■
建物全体の劣化損傷、防災上の安全対策等について幅広く調査することを目的としており、調査の対象は大きく分類すると以下の6項目

各項目共通で現行法規等に基づき建築物の現況を調査します。

1.敷地および地盤
建物の使用に支障がないよう敷地内の不陸状態や排水状況を調査するとともに、
災害時を想定した避難経路や塀・擁壁の維持管理の状況などを調査
・地盤沈下による不陸、傾斜等の状況
・敷地内の雨水の排水状況
・敷地内通路の有効幅員の確認、障害物の有無
・ブロック塀等の耐震対策、劣化および損傷の状況
・擁壁の劣化および損傷の状況

2.建築物の外部
建物の基礎や外壁、窓サッシ、外壁に緊結された広告板等について、主に落下につながるような経年劣化や損傷箇所がないかを調査
・基礎の沈下等の状況
・外壁開口部の防火対策の状況
・外装仕上げ材の劣化状況
・サッシの劣化状況、はめ殺し窓のガラス固定の状況
・広告板等の劣化状況

3.屋上および屋根
屋上面や屋上回り、屋根に不具合や漏水の原因となる劣化・損傷がないか、屋上に設置している機器や工作物に錆・腐食などがないかを調査
・屋上面(防水層)の劣化・損傷状況
・パラペット立ち上り面、笠木の劣化・損傷状況
・排水溝、ドレーンの劣化状況
・屋根の防火対策及び屋根ふき材の劣化状況
・機器や工作物(広告塔)、支持部分の劣化状況

4.建築物の内部
火災の拡大防止に必要な防火区画や常閉防火扉、不燃性能を必要とする仕上材の劣化および損傷の状況と維持保全の状況、アスベスト対策などを調査
・防火区画(面積・竪穴・異種用途・条例による区画)の状況
・常閉防火扉の作動の状況
・壁、床、天井等の劣化および損傷の状況
・居室の採光、換気の状況
・アスベストの使用有無、劣化状況

5.避難施設等
通路・廊下・出入口・屋上広場・避難バルコニー・階段・排煙設備・非常用進入口等について調査

6.その他
免震装置や避雷設備などに異常がないか等調査