耐力度調査

斫り調査

実際に削って計測をするので、非破壊試験よりも正確なデータを得ることができます。
躯体部分を斫る前には、非破壊探査機による鉄筋位置の割り出しを行い主筋と帯筋、あばら筋等の鉄筋位置を把握し、鉄筋の損傷を防ぎ余計な部分を削らないようにします。
調査後は無収縮モルタルを使い埋め戻し復旧。塗装まで行います。

鉄筋探査

調査コンクリート面をスキャンし、非破壊で鉄筋位置その他埋設管の位置を確認、深度(かぶり厚)を認認することができます。特に土間床や柱、梁などX線撮影ができない箇所の調査に威力を発揮します。
探査の対象物は鉄筋、鉄管です。ケーブルやCD管は探査できません。

文化財調査

レンガ調査

煉瓦の強度試験について

新しい耐震基準に適合した補強、変状に対する補修等が必要となる場合があります。しかし、煉瓦の物性値試験はあまり事例がなく、保有耐力を解析する際の材料特性をどのようにしたらよいかが明確ではありません。
そこで、既設の煉瓦造構造物から採取したコアを用いて圧縮強度試験・目地せん断試験を行い比較します。

煉瓦の圧縮強度試験

一辺の長さ約10cm厚さ約6cmの供試体を切り出しJIS R 1250:2011『普通の煉瓦及び化粧煉瓦』に準じて圧縮強度試験を公的機関にて行います。目地部分を含む煉瓦コアの圧縮強度試験も対応可能ですが、現時点で規格は制定されていません。

煉瓦コア目地部せん断試験

試験方法としては2面せん断試験と1面せん断試験があります。2面せん断試験の方が採取するコア供試体は大きくなりますが、試験にあたっては特殊な治具等を必要としない利点があります。