コアドリルを使用して鉄筋コンクリート造から試験体となるコアピースをJIS A 1107規格(コンクリートからのコアの採取方法 及び圧縮強度試験方法)により採取。公的機関にて強度試験を行います。
原則としてコンクリート圧縮強度試験では調査対象建築物の各階任意3箇所以上で採取を行い、試験結果から得られる圧縮強度の平均にて強度を確認します。
採取したコンクリートコアピース中性化試験体にJIS A 1152 (コンクリート中の中性化深さの測定方法)に規定されているフェノールフタレイン溶液を噴霧し着色していない部分の深さを中性化深さとして測定します。
中性化試験により、コンクリートの劣化時期を想定することができ、爆裂露筋防止対策が可能となります。
赤紫色:中性化していない部分
着色していない部分:中性化している部分
鉄骨造の建物では接合部の耐力が重要になるので、接合部の状況が設計図書との整合性を確認します。
又、溶接部など超音波探傷試験を行ない傷や溶け込み状態を確認します。
既存建物の基礎で地中に埋まっている部分を掘削し、地中梁の寸法、形状、大きさ、深さ、配筋状況の計測や斫りによる配筋径、ピッチ、かぶり、鉄筋腐食を確認します。
調査後は、現状回復します。